top of page
top_image02.png

​コラム

集合住宅に取り付け可能なIPインターホンの便利機能

多数の人が生活を営み、見知らぬ人の出入りも頻繁な集合住宅において防犯対策は必須です。最近では、IPインターホンの機能を活用して防犯対策を行うことが主流です。多様な価値観が広まる現代社会において、IPインターホンにはさらに利便性の機能も求められています。IPインターホンには、それらのニーズに応えられる機能が十分に備わっています。IPインターホンは導入・維持管理するにあたってコストパフォーマンスにも大変優れています。集合住宅においてIPインターホンの導入はさまざまなメリットが得られます。


◎集合住宅を従来のインターホンのままにするリスク

集合住宅における従来のインターホンの機能は、アナログ方式でシンプルです。来客からの呼び出しと、室内に人がいることが前提の応答と通話のみで、敷地内での機能の利用が一般的です。室内に設置される親機が玄関に設置される子機に電力を供給しており、親機と子機が配線でつながれています。築年数の古い集合住宅の場合、インターホンが設置されていても多くが従来のモニターがない機種です。モニターがないと来訪者を画像で確認する機能は声のみとなるため、そのままにしておくとなりすましの被害にあいやすくなり、防犯対策が不十分といえます。少し新しい集合住宅では、オートロックが備っているインターホンもあります。集合玄関機から個人の部屋が呼び出されると、住人はモニターで来訪者を確認してオートロックを解除します。外からマンションの敷地内に入る場合、住人が集合玄関機を鍵や暗証番号などで解錠するので、鍵を紛失したり暗証番号を忘れたりして入室できなくなるリスクがあります。築年数の古い集合住宅に従来のオートロックの機能が使える機種を後付けするためには、全住戸で配線工事が必要です。事前に全住戸の住民の理解を得る必要があり、困難です。工事が複雑になり、日数もかかる分コストも高額になります。オートロック付きの集合住宅で経年劣化などから1箇所の機器が故障した場合、廃盤などの理由から物件内全ての機器がまとめて交換になるケースがあります。高額なコストが発生するため、管理費から支払う余裕のないマンションでは対応に困り、そのまま放置する以外にない状況になります。最近では、IPインターホンではないインターホンにも設置が容易でスマホに連動した機種も増えてきました。設置は簡単にできても、定期的に電池交換や充電をする必要があります。交換や充電が面倒で放置したり、交換の必要性に気付かなかったりする状況もあり得ます。



◎集合住宅にIPインターホンを取り付けるメリット

IPインターホンは、IPネットワークを利用する最先端のインターホンシステムです。IPインターホンのIPとは「インターネットプロトコル」の略称で、送信されるIPインターホンのデータがネットワークを経由して、正しい宛先に到達できるように決められたルールのことです。これによりIPインターホンの来訪者の映像や音声はデジタルに変換されたデータとなり、IPインターホンで確実に送信したい相手の元に届きます。IPインターホンは、LAN配線を利用します。LAN配線のLANとは「ローカル・エリア・ネットワーク」の略称です。LANは、限られた範囲内でコンピューターやデバイスなどと接続しデータ通信を行うネットワークです。LANケーブルを利用した有線通信とWi-Fi(ワイ・ファイ)と呼ばれる無線通信との2種類があります。IPインターホンはLAN配線を利用することで、PoE給電が可能です。PoE給電のPoEとは「パワー・オーバー・イーサネット」の略称です。「イーサネットケーブル」と呼ばれるLAN配線でつながる機器同士をつなぐ通信ケーブルを通じて、IPインターホンの機器にデータと電力を同時に供給するシステムです。IPインターホンは、集合住宅で電源コンセントが近くにない場合でも電力を供給できるので、配線が複雑になりません。IPインターホンは今まで電源が取れず、電子機器の設置が難しかった集合住宅にも新規取り付けやリニューアルが可能です。IPインターホンは大規模な電源工事が不要です。工事の日程も少なく済み、スピーディな導入でコストもおさえられます。IPインターホンはサーバーも不要なので、設置に必要なスペースも最小限となり、維持管理コストの削減も実現します。IPインターホンは、管理者が集合住宅の現場にいなくても、遠隔機能で掃除やメンテナンス業者などの来訪者への応対や状況確認が可能で、人件費削減にも貢献します。


◎IPインターホンに備わっている主な機能

IPインターホンは、複数のデバイスと簡単に連携できます。IPインターホンを固定電話や携帯電話と連携すれば、IPインターホンからの呼び出しの受信がどこからでも可能です。不在時や応答できない時も別の固定電話や携帯電話に転送できます。携帯電話などのデバイスを持っていなくても、IPインターホン専用の受信機を屋内に設置して従来通りの応対も可能です。IPインターホンは、IPネットワークを利用することでリアルタイムの音声と映像通信の機能が利用できます。海外など遠隔地から操作をできる機能もあるため、在宅時以外でも来訪者を映像で確認し、音声で応対が可能です。室内にいる場合は、スマホなどのデバイスが手元にあれば玄関まで解錠しに行く必要はありません。外出中に宅配業者からの呼び出しがあった場合もスマホで応対し、その場で宅配ボックスまでの案内も可能です。さらに集合玄関の扉を解錠し、個別の玄関前に置き配の指示もできます。IPインターホンは、電気錠や回転灯、映像監視ソフトウェアなどの外部機器と連動可能です。たとえば、監視カメラで不審者が感知された場合、IPインターホンが回転灯を作動させて視覚的に警戒を知らせます。管理者は現場まで向かう必要はなく、IPインターホンを通じて電気錠の開閉操作を行います。IPインターホンは、総合的なセキュリティシステムとして運用できます。災害発生時は、IPインターホンから全住戸や特定の住戸に一斉に情報を発信します。IPインターホンなら管理者が遠隔地から状況をリアルタイムで確認し、適切な指示を行えます。IPネットワークの利用で、従来のアナログ式のような距離と台数の制限がIPインターホンにはほぼないため、広大な敷地の集合住宅でもフレキシブルに設置可能です。IPインターホンなら離れた場所同士の遠隔での通信もできます。IPインターホンは、遠隔地からシステム設定の変更や状況を確認できます。ソフトウェアのアップデートもインターネット上で行うため、新機能の追加や不具合の修正などがスムーズで、管理者の負担軽減につながります。



◎ComelitのIPインターホンの優れた機能

Comelitは、1956年に設立された世界規模で事業を展開する工業会社です。ビデオエントリー、ビデオ監視、侵入防止、ホームオートメーション、アクセス制御、防火システムの設計と製造を専門とします。Comelitの製品は世界90カ国以上に輸出され、イタリア本社をはじめ世界中に16の支店を構えます。インターホン市場では世界第3位のシェアを誇ります。ComelitのIPインターホンは、イタリアならではのスタイリッシュなデザインが特徴です。ComelitのIPインターホンを集合住宅に導入した場合、インテリアのひとつとして物件の価値を高めますComelitのIPインターホンは、集合住宅の居住環境に合わせたシステム構築が可能です。ComelitのIPインターホンは、自分の持っているスマホをインターホンとして利用できます。専用のアプリをインストールすることで、スマホだけでなくタブレットなどの手持ちのデバイスで、外出先から映像を確認しながら来訪者への応対ができます。ComelitのIPインターホンは、インターネット環境が整った場所であればどこでもアクセスが可能なため、海外からでもリアルタイムで通信できます。留守が来訪者に知られないのでセキュリティ面でも安心です。ComelitのIPインターホンは、全ての住戸機器がPoE給電対応で、大規模な集合住宅の各住戸で電源工事が不要です。配線を気にせず設計と施工が簡単で、集合住宅へは後付けも容易です。ComelitのIPインターホンは管理の効率化と、維持のコスト削減で非常に有効です。集合住宅の複数の棟や多数の住戸を1箇所の管理事務所から一括で管理できる機能があるため、効率的な運営が可能です。


◎ComelitのULTRAタッチパネル式エントランス機UT8090Sの特徴

ComelitのIPインターホン「ULTRAタッチパネル式エントランス機UT8090S」は、集合住宅への取り付けに最適なIPインターホンです。5インチのタッチパネル式で誰でも簡単に操作が可能です。スクリーンのデザインは個別呼び出し・テンキー・簡易サイネージなど集合住宅の用途に合わせて機能を選べます。高画質な広角カメラ機能を搭載し、集合住宅の玄関前など機器周辺の広い範囲を1度に鮮明に映し出します。不審者などの細かな部分も見逃しません。インターホンの録画・録音の機能は、来訪者に呼び出されて応対した瞬間からはじまるので、集合住宅への不審者の来訪を証拠として残すことも可能です。オートロックの解錠は、ICカード・暗証番号・QRコードで認証できます。集合住宅により強固なセキュリティ環境の構築を求める場合は、有料オプションで顔認証の機能も選べます。集合住宅のセキュリティレベルや利用者の目的に合わせて組み合わせが自由です。ComelitのIPインターホンUT8090Sは、たとえば平日8時から17時まで利用可能なICカードや2回しか使えない暗証番号の設定といった、スケジュールや日時指定・回数制限を設定できる機能があります。⚪️月⚪️日の10時から12時のみなど限定的に使えるQRコードの設定も可能です。あらかじめ設定しておくことで、来訪者に合わせて受付で待機していなくてもセキュリティレベルを保った状態でスムーズな迎え入れが可能です。最大登録可能数は暗証番号で2,000件、ICカードは2,000枚です。世帯数の多い大規模な集合住宅でも対応可能です。ComelitのIPインターホンUT8090Sの耐環境性の機能は、防塵防水性IP65等級、耐衝撃性能IK08等級を誇ります。これらは、機器が長時間雨に濡れる、カバンやダンボールがぶつかるなどの日常的な接触の衝撃程度では簡単に故障しないことを示します。


◎ComelitのIPインターホンUT8090Sの集合住宅への取り付け事例

ComelitのIPインターホンUT8090Sの取り付け事例として、若年単身者向け賃貸集合住宅では外出先からの来訪者対応や防犯対策に活用されています。高齢者向け複合集合住宅では、柔軟なオートロック設定や遠隔見守り機能が高齢者の安全と利便性をサポートします。さまざまな集合住宅に、取り付けやリニューアルできるのがComelitのIPインターホンの特徴です。


⚪︎若年単身者むけ賃貸の集合住宅におけるComelitのIPインターホンUT8090Sの取り付け事例 

学生や社会人でひとり暮らしをすることを想定した、若年単身者向け賃貸集合住宅へのComelitのIPインターホンUT8090Sの導入事例です。専用アプリは、スマホやタブレットなどのデバイスにインストールできます。建物に設置したIPインターホンからの呼び出しは、集合住宅の室内にいなくても、電波が届いていれば戸外や海外から応対が可能です。自宅外での活動時間が長い学生や社会人でも、来訪者の訪問にもれなく応対できます。ひとり暮らしで万一鍵を紛失すると、自宅から締め出しとなるため管理会社や鍵屋に連絡するなど手続きが厄介で解決までに時間がかかります。ComelitのIPインターホンUT8090Sなら、暗証番号やオプションの顔認証を利用した高度なセキュリティ機能により、物理的な鍵の紛失や盗難の心配もありません。録画機能により、不審者や万一の事態にも証拠を残すこともできます。



⚪︎高齢者向け複合集合住宅におけるComelitのIPインターホンUT8090Sの取り付け事例 

高齢化社会を迎えて自立した生活が可能な高齢者から介護が必要な方まで、サービス付き高齢者向け住宅と介護付き有料老人ホームなどを組み合わせた複合型集合住宅のニーズも高まっています。高齢者向け複合集合住宅の集合玄関において、ComelitのIPインターホンUT8090Sの画面を個別呼び出し機能のある画面に設定すれば、来訪者は行き先を自分で選択して呼び出せます。オートロック解錠の認証が曜日や時間の設定自由なため、特定の曜日の10時から14時のみICカードで集合住宅の一室に入室可能といった設定ができます。集合住宅の住民や職務従事者のセキュリティを保ち、外部からの必要最低限の出入りもスムーズにします。集合住宅の室内のカメラと連携させた機能で遠隔からの見守りも可能です。


◎まとめ 

ComelitのIPインターホンは、豊富な機能により集合住宅への導入に最適です。ほかの設備との連携も簡単で利便性・防犯性・コスト面で多くのメリットがあります。従来のインターホンでは得られなかった設置の柔軟性にも優れており、築年数の古い集合住宅への後付けや導入後のシステムの拡張もスムーズです。カギ舎では、高機能で次世代のインターホンとして注目が集まるComelitのIPインターホンを取り扱っています。新規取付・後付けを問わず多くの機能を持つIPインターホンのご相談は、お気軽にお問い合わせください。

bottom of page