セキュリティを強化するオートロック対応のIPインターホン
- カギ舎
- 2024年10月4日
- 読了時間: 12分
更新日:2月26日
さまざまな建物のエントランスに採用されるオートロックは、建物のセキュリティに重要な役割を果たします。そのオートロックと連動し更なるセキュリティ強化を実現するのがIPインターホンです。IPインターホンは通信技術の進化により多様な機能を実現した次世代のインターホンです。このIPインターホンはセキュリティ性の高い機能がありながらコストをおさえてスピーディに設置できるため、新規取付、後付け、リニューアルを問わず導入事例が増えています。
◎建物におけるエントランスオートロックの重要性
オートロックとは、建物の入口や特定のエリアに設置された扉が自動で施錠されるセキュリティシステムを指します。マンションなどのエントランスにオートロック機能がある場合、住民はオートロック専用の鍵やカードキー、暗証番号などを用いて解錠し入室します。オートロック付きマンションから外出する際は、自動的もしくは解錠ボタンなどの操作により解錠されるシンプルな仕組みです。住民以外の来訪者は、エントランスの外側にあるインターホンで訪問先を呼び出し、住民に解錠してもらう必要があります。このように、エントランスにオートロックがある場合、解錠する鍵を持ったマンションの住民と、マンション内に入ることを許可された訪問者しか建物内に立ち入ることはできません。基本的にオートロック機能があるエントランスドアは常に施錠されるため、部外者が建物内に侵入することは困難といえます。オートロック機能による関係者以外立ち入れない仕組みにより、防犯性を強化することが可能です。エントランスにオートロックがあるだけで、空き巣や悪質な訪問販売に狙われにくくなるため、効果的な防犯対策といえます。そして、エントランスオートロックシステムによりセキュリティを強化し安心して過ごせる環境を構築するために、さまざまな建物にオートロックを採用する事例が増えています。とくに、集合住宅においてはエントランスのオートロックの有無により入居率が左右されるほど重要な設備です。入居者人気の設備ランキングでは常にTOP3にランクインするほど、エントランスオートロックシステムが構築するセキュリティが重要視されています。また、オートロックに連動したインターホンの種類により解錠方法は異なりますが、近年は生体認証のひとつである顔認証など、セキュリティ性の高い認証方法も登場しています。これらの認証方法は物理鍵のように紛失や盗難、複製のリスクが低いことが特徴です。このようなセキュリティ性の高い認証方法に対応したインターホンとオートロックシステムを連携させることで、建物の防犯性をより高めることができます。
◎エントランスオートロックを導入するメリット
エントランスにオートロック機能があれば、来訪者はエントランスの外からインターホンで目的の部屋を呼び出し、居住者の判断で建物内から解錠してもらう必要があります。オートロックはこういった建物内の住民が許可した人物のみが入室できる仕組みにより、セキュリティ性が高いことが特徴です。集合住宅においては、悪質な勧誘やセールスなどを目的に訪問者がやって来ても、エントランス外のインターホンからのやり取りとなるため居留守も使いやすく、心理的負担も軽減できます。オートロックの機能により部外者は建物内に入ることができないため、部屋の前まで来られたり対面してしまったりする心配も少なく安心です。また、エントランスにオートロックがあるだけで、勧誘やセールスのターゲットになりにくいといったメリットもあります。空き巣などの犯罪者はオートロックがある建物は避ける傾向にあり、実際に国土交通省が示す防犯の留意事項においても、共同住宅にはオートロックの設置が望ましいとされています。また、企業や商業ビルにおいては、エントランスにオートックシステムがあれば24時間警備員を配置するといったコスト削減も可能です。エントランスにオートロックがない集合住宅やビルでは、誰でも建物内に侵入できるうえに不審者か居住者か見分けることも困難なため、セキュリティ性に課題があります。誰でも建物内に侵入できることでプライバシーも保てず、安心した暮らしが維持できません。これらのセキュリティ課題はオートロック機能の導入により解決できますが、従来のインターホンと物理鍵を利用した古いオートロックシステムでは、セキュリティ面に不安が残ります。そこで、近年はセキュリティ強化を目的にオートロック対応のIPインターホンにリニューアルするマンションなどが増えています。
◎オートロックに連動したIPインターホンの特徴
IPインターホンは新規取付、後付け、リニューアルを問わずオートロックシステムに対応し、セキュリティと利便性を強化するインターホン機器です。IPインターホンとは、インターネット回線を活用した次世代のインターホンを指します。エントランスに設置したIPインターホンは、インターネット回線を利用し各住戸の親機や居住者自身のスマートフォンなどと通信します。従来のインターホンのようにエントランスのインターホンと各住戸機器を有線でつなぐ必要がないため、大規模な配線工事は必要ありません。そのため、後付けやリニューアルの場合でも、最短数日で導入が完了します。そして、来訪者がエントランスのIPインターホンで訪問先を呼び出し居住者が入室を許可した場合、IPインターホンからオートック扉の制御装置に解錠を命令する信号が送られ自動で解錠されます。扉や電気錠の種類によっても施解錠の仕組みは異なりますが、入室後は自動で施錠されるため、エントランスの扉は基本的に施錠状態が維持されます。このオートロック施解錠の基本的な流れは従来のインターホンと共通していますが、IPインターホンと従来のインターホンでは技術的な仕組みや機能に大きな違いがあります。そのひとつが通信方法です。IPインターホンは映像や音声の通信にインターネット回線を活用することで、建物内のみならず外出時にもリアルタイムに来訪者対応ができます。コメリットのIPインターホンは、専用アプリを利用しスマートフォンやタブレットなど、さまざまなデバイスを用いて来訪者の映像確認や音声通話、遠隔操作でのオートロック解錠が可能です。インターネット回線を活用しデジタル信号でやり取りするため、映像や音声の品質が高いのも特徴です。エントランスに設置したIPインターホンから遠く離れていても、高品質な映像通話が行えます。この機能により外出時の防犯性はもちろん、利便性も高まります。近年宅配業者の人手不足により不在時の再配達が問題となっていますが、IPインターホンを導入すれば不在時もリアルタイムに対応できるため、外出先から置き配を依頼することも可能です。このように、IPインターホンは従来のインターホンと比較し防犯性や利便性が高いため、集合住宅の付加価値を高め有効な空室対策ともなります。また、IPインターホンは施工が簡単で、短期かつ低コストで導入できることも特徴です。後付けやリニューアルの場合でも、既存のLAN配線に接続しインターネット通信を実行できる環境さえ整えば、すぐにオートロックに連動したインターホンとして活用できます。既存の建物にオートロックシステムを新規導入する場合、従来の手順はオートックとして鍵をかける扉を用意し、エントランスにオートック対応のインターホンを設置、各住戸にはエントランスのインターホンに対応した住戸機器を設置するのが一般的です。そしてエントランスに設置したインターホンと各住戸の機器が通信するために、大がかりな有線の配線工事を行う必要があります。IPインターホンは、従来必要であった配線工事が不要です。インターネット回線を活用し通信する仕組みにより、LANやWi-Fiといった設備を利用し各住戸機器と通信できます。既にインターネット回線を整備している物件の場合は、ルーターからIPインターホンへ接続する配線を用意するだけで通信環境が整います。そしてインターネット環境さえ整えば、各住戸内に設置した住戸機器以外にもスマートフォンやPC、タブレットでも同じように来客対応が可能です。この仕組みにより、設置費用を大幅に削減することができます。スピーディな導入により入居者への負担もかかりません。さらに、コメリットのIPインターホンは既存のLAN配線から電力の供給を可能とするPoE給電対応のため、複雑な電源工事も不要です。施工が簡単なため、最短1日で取り付けが完了します。そして、エントランスにオートロックに対応可能な扉があれば、すぐにオートロックと連動したインターホンとして活用できます。エントランスに新規でオートロック用の扉を設置する必要がある場合はドアの設置に費用がかかりますが、オートックシステムを完成させるトータルコストは大幅な削減が見込めます。IPインターホン導入において、建物にインターネット回線が無い場合はインターネット回線を整備する必要があります。その分のコストはかかりますが、現代のスマート社会においてはインターネット設備があることは建物のアピールポイントのひとつとなり、メリットでもあります。そして、オートックシステムとIPインターホン特有のセキュリティ、利便性の高さは建物の付加価値を高めるとともに、入居者の安全で便利な暮らしをサポートします。
◎オートロックと連携できるIPインターホンULTRA タッチパネル式エントランス機 UT8090S
コメリットのULTRA タッチパネル式エントランス機UT8090Sは、エントランスのオートロックと連動できるIPインターホンです。タッチパネル式エントランス機としては大き目な5インチのディスプレイを搭載し、画面にタッチするだけで誰でも簡単に操作できます。そして、オートロックの解錠方法はICカード、ICタグ、暗証番号、QRコードなど多様な方法に対応しています。これらの認証方法は、導入する建物のセキュリティレベルや用途に応じて使い分け可能です。また、オプションで顔認証の利用もできます。顔認証はなりすましが極めて困難な認証方法であり、セキュリティを重視するシーンにおいて最適です。この多様な認証方法に加えて高画質・広角カメラを搭載していることで、セキュリティ強化が可能です。高画質カメラが提供する鮮明な映像により、訪問者の顔や特徴を詳細に確認できます。これにより、不審者やなりすましによる第三者の存在に気付くことができます。加えて、広角カメラは死角が少ないためエントランス周辺を幅広くモニタリングでき、不審者の存在も見逃しません。さらに、高画質・広角カメラがとらえた映像を録画し保存することもできます。不審者が訪れても画像を残せるので、注意喚起や証拠提出に活用することも可能です。これらのセキュリティが強化できる機能を搭載したUT8090Sは、インターネットを経由して映像や音声の通信をするIPインターホンであるため、各住戸機器と有線ケーブルで接続する必要はありません。建物にオートロック機能を新規取付する場合も、基本的に扉周りの施工で終了するためスピーディなセキュリティ強化を実現します。また、オートロックシステムの新規取付や後付け、リニューアルを問わず、エントランスインターホンを設置する場所が屋外であっても問題ありません。UT8090Sは高い防塵・防水性を誇るため、長時間雨に濡れても砂埃を浴びても動作に影響を及ぼさないため安心です。屋内外問わず設置でき、イタリア製ならではのシンプルでスタイリッシュなIPインターホンUT8090Sは、インテリアのひとつとして建物の価値を高めてくれます。
◎オートロック連動のULTRAタッチパネル式エントランス機UT8090S導入事例
建物のセキュリティを強化するオートロックとIPインターホンを連携することで、セキュリティと利便性は大きく向上します。そのため、新規取付、後付け、リニューアルを問わず、さまざまな建物に導入される事例が増えています。
〇オートロック機能を新たに導入したエントランスインターホンにUT8090Sを採用した事例
築年数が古くオートロック機能のないマンションエントランスにオートロックシステムを新規導入する場合、ULTRAタッチパネル式エントランス機UT8090Sが選ばれる事例が増えています。UT8090Sは、通信にインターネット回線を活用するIPインターホンのため、エントランスに設置後は各住戸機器とアナログな配線で接続する必要はありません。オートロックとインターホン導入のトータルコストを大幅に抑えることができます。そして、UT8090Sの電力は既存のLAN配線から供給できるので、複雑な電源工事も不要です。インターネット接続可能な環境さえ整えば、すぐにオートロック対応のインターホンシステムとして活用できます。マンションの購入や住み替えにおいて重要視されるオートロック機能の取り付けと共に、次世代のセキュリティと利便性を実現するIPインターホンを導入することで、建物の付加価値は高まります。居住者は高いセキュリティにより安心した生活を送ることが可能です。
〇マンションインターホンシステムのリニューアルに伴いUT8090Sを導入した事例
マンションエントランスオートロックに対応したインターホンリニューアルに伴い、IPインターホンが選ばれるケースが増えています。外出時の来客対応や高品質な音声通話、録画機能などを搭載したIPインターホンにリニューアルすることで、建物のセキュリティと利便性をアップグレード可能です。また、IPインターホンは施工が容易でスピーディに導入が完了するため、インターホンリニューアルに伴いオートロックシステムが数日間使えなくなるといった事態も防げます。そして、トータルコストを抑えてセキュリティを強化したオートロックシステムが完成します。
◎まとめ
セキュリティが重要視される現代では、オートロックは必要不可欠な設備となりつつあります。そして、オートロックによるセキュリティをさらに強化するのが、次世代のインターホンであるIPインターホンです。IPインターホンは施工も容易かつコストを抑えて導入できるため、新たにオートロックを導入したい建物にも最適です。カギ舎ではセキュリティ強化を実現するコメリットのIPインターホンを取り扱っています。新規取付、後付け、リニューアル問わずIPインターホンのご相談は、カギ舎までお気軽にお問い合わせください。